50th

アレックスは50年前、昭和42年1月12日(1967年)に目黒区で産声を上げました。当時はリフォームという言葉も、またそうしたことを行うこともあまりなかったそうです。その頃のアレックスは日本に普及し始めたジュータンを専門に売っていたそうです。そして大量のマンションに手入れが必要になった頃、一人の建設会社出身の社員が、「マンションは、構造体以外はすべて撤去して新しくすることが出来る」という発言に、ほかの社員は大変驚いたそうです。今では当たり前の事かもしれませんが、当時の多くの人の認識としては、「マンション専有部分にある木軸壁を撤去したらマンションが崩れてしまう!!」。そういう認識でした。ここから、マンションの大規模なリフォーム・リノベ―ションを手掛けていくことになります。しかしながら、当時はまだリフォームという言葉もなく、宣伝広告に大変頭を悩ませたそうです。今でも当社に保管されていますが、「改造」と大きく書かれたチラシを配布して宣伝広告をしていました。どうですか?ちょっと歴史を感じるチラシですよね。

 アレックスで仕事を学び、独立した社員は数え切れません。またその会社から独立した人も沢山います。沖縄にある老舗のリフォーム専門店アレックス、名前が同じですが、これもアレックスから独立した社員が立ち上げた会社で、沖縄ではリフォームの学校と言われるほどのリフォーマーを輩出しているそうです。

創業何年というのは、業者を選ぶ際にあまり関係がないように思えますが、この業界は年間に数百社が新しく誕生し、同じく数百社が消え去っていく業界だということを考えると、非常に重要なポイントだといえます。リフォームをお願いした会社が、工事完了から1~2ヶ月後に連絡が途絶えてしまったという話は、数え切れないくらいによくある話です。(年に1~2回、どこかのリフォーム会社が途中まで工事をしていた現場の続きの工事を依頼される事があります。)

 確かに、古い事だけを誇るわけにはいきません。アレックスにはそうした歴史を今に受け継ぐシステムを確立させ、多くの経験を今に伝えています。MONO創りに対する取組み方、商売をする上での大切な思想、社会人として、またアレックスの社員としてどう考え、行動していくべきか。歴史に学びながら、常に精神を若く保ち、新しい事・物に関心を持ち、常にチャレンジ精神を忘れない。こういったことを大切にしながら、新しいアレックスの歴史を作り上げていきたいと思います。